STD(性感染症)予防法
予防法1.ノーセックス
一番安全で確実なのは、セックスをしないことです。
予防法2.セックスの相手を限定する
「感染していない者同士のセックス」 では感染の可能性はありません。 ただし、「現在のセックスパートナーがお互いのみであること」 と、「お互いがSTD(性感染症)の検査を受けて、感染していないことを確認している事」が前提条件です。
STD(性感染症)は自覚症状のない場合も多く、不特定多数とのセックスは感染の可能性が高くなり、感染した場合に感染相手を特定することが難しいので、再感染する可能性もあります。
※ただ、上記二つは風俗業界で働く場合、性行為の相手を限定するのは不可能ですので、性病を「もらわない」「広めない」ように心がけ、その他の予防法をしっかり実践する事が大切です。
予防法3.コンドームを"必ず"使用する
コンドームの使用は、一番現実的で確実な感染予防方法ですが、コンドームで予防できない性感染症もあるので100%確実とはいえません。
感染予防の為には、腟性交の時だけでなくオーラルセックス(口腔性交)やアナルセックス(肛門性交)の場合でも必ず使用する事。 ただし、正しい方法で使用していないと感染する可能性があります。 女性用コンドーム、オーラルセックス用コンドームも販売されています。
コンドームには0.02ミリの薄型もあります。0.02ミリとはスギ花粉の直径と同じ厚みです。 男性にコンドームありだと「気持ちよくない」だの「イケない」だの言われる場合、スギ花粉の厚みで感じ方が変わるなんて男性器は敏感なんだねと言ってみるのもいいかもしれません。
- コンドーム使用方法
- コンドームは、避妊と性感染症予防を目的とした医療用具です。
コンドームは粘膜に精液や腟分泌液が接触することを防ぐだけでなく、セックスの時に性器の粘膜に小さな傷ができることを防ぐ事で性感染を予防します。
コンドーム無しでのセックスでは、性感染症の感染の危険度が非常に増加します。
性感染症の予防には、コンドームに対する正しい知識を身につけ、正しい使用方法を実践する事により、自分自身だけでなくパートナーへの感染も防ぐことが大切です。 - 男性用コンドームの正しい装着法
- 包装の袋を開ける時は、コンドームを片方の端に寄せ、反対側の端を指で破ります。
その際に袋を開けた切れ端の部分は完全に袋から切り離します。中途半端に残すとコンドームを出すときに傷めることがあります。 - 使用手順1.コンドームを傷つけないように袋から取り出す
- 包装の袋を開ける時は、コンドームを片方の端に寄せ、反対側の端を指で破ります。
その際に袋を開けた切れ端の部分は完全に袋から切り離します。中途半端に残すとコンドームを出すときに傷めることがあります。 - 使用手順2.コンドームには裏表あり
- コンドームには表裏があり、表裏を確認してから表面を上にして亀頭の上に置きます。
その際に、コンドーム先端の精液だまり部分を軽くおさえて空気を抜いて下さい。
空気が入ったまま装着すると、使用中に破れる危険性があります。
コンドームを扱う際は清潔な手で行い、爪などで傷つけないように注意します。
暗い部屋では表裏を間違えることがあるので、コンドームの端を触っただけで表裏がわかるように練習しておくと安心です。 - 使用手順3.しっかり皮を下げる事
- 勃起したペニスの皮を下方向に根元まで引っ張り下げます。余った皮は根元に集まります。
- 使用手順4.コンドームを途中までゆっくりおろす
- 陰毛を巻き込まないように注意して、コンドームをゆっくり両手の指でペニスの途中までおろします。
根元に余っている皮にはコンドームをかぶせません。 - 使用手順5.皮部分を調整しながら下までおろす
- コンドームをかぶせた部分を亀頭方向に引っ張り上げ、根元で余っていた皮を伸ばすようにしてからコンドームの残りの部分を根元までおろします。
こうすることでセックスの時に皮とコンドームが一緒に動くので、コンドームがはずれにくくなります。 - 使用手順6.終わってからも注意
- 射精したら、すみやかにコンドームの根元を押さえながら、精液が漏れないように腟や肛門からペニスをゆっくり抜きます。
- 使用手順7.ゴミ箱へ
- 使用したコンドームは水洗トイレに流さず、生ゴミとして処理します。
- 破損、装着時の注意
- コンドームはゴム製品であり、破れたりはずれたりすることが起こります。
その際には、お互いの体に付いたパートナーの体液を速やかに洗い流すことが必要です。
※ペニスを挿入していた男性はペニスを洗うと共に、排尿します。
※ペニスを腟内に挿入されていた女性は速やかに体液を排出し、ビデで腟内を洗浄します。
※口腔内に射精を受けた場合は速やかに精液を出しうがいをします。
※直腸内に射精を受けた場合は速やかに浣腸、もしくは排便します。 - コンドーム使用上の注意
- 品質のしっかりしたものを使用する。
JIS(ジスマーク)のついた品質の保証されたものを使用し、使用期限を守って下さい。使用期限は通常は製造から5年です。
外箱に品質保証期限が記載されています。古くなったコンドームは破れやすくなります。 - アレルギーの出る場合がある
- 材料の天然ラテックスゴムやゼリーが原因でペニス、腟、肛門などにかぶれやかゆみなどが出ることがあります。
その場合は、ポリウレタン製のコンドームに変更したり、他の種類のゼリーを使用したものに変えてみて下さい。 - 品質の劣化に注意する
- 坐薬や軟膏などの医薬品、ベビーオイル、ハンドクリームなどがコンドームに付着すると劣化して破れる恐れがあり、潤いが必要な場合は、潤滑剤を使用して下さい。潤滑剤は薬局や薬店などで購入可能です。
- 繰り返しの使用は×
- コンドームはセックス1回につき1個限りの使用です。その都度新しいものを使用して下さい。
- 保存に気をつける
- 保存は日の当たらない、涼しい、湿気のない場所に保管して下さい。防虫剤が近くにあると品質の劣化につながります。
コンドームを財布の中に携帯すると、包装が破れたり穴があくおそれがあるので、ハードケースやバッグ等に入れて携帯するようにして下さい。
予防法4.セックスの前にシャワーを浴びる
性器、皮膚、口の中など、人の体には性感染症の原因になる様々な病原菌が付着しており、お互いに洗い落とし身体を清潔にしましょう。
歯磨きをする場合は、口の中を傷つけないよう注意して出血が無いようにして下さい。
傷口からの感染や血液による感染の危険性があります。
予防法5.排尿・排便を済ませてからセックスする
便の中に存在するウイルスが口から感染する場合があります。
排便して肛門付近を清潔にしましょう。女性は排尿を我慢していると膀胱炎になる可能性があり、セックス直後の排尿もお勧めします。
病原菌を洗い流して感染予防に繋がります。
予防法6.相手の性器を確認する
相手の性器を自分の目と鼻でしっかり確認します。
女性の場合、性器のイボやブツブツ、悪臭などの症状があれば性感染症の疑いがあります。
男性の場合、尿道からの膿、性器のイボやブツブツ、尿道口の色が赤いなどの症状があれば性感染症の疑いがあります。
陰毛周辺が痒そうで、頻繁にかいている場合や下着に膿やおりものが付着してゴアゴアになっている場合も注意が必要です。
予防法7.性器を傷つけない
のびた爪や器具の使用は、性器の粘膜を傷つける原因になり、その場所から病原菌が侵入したり、血液を通して感染する可能性が高くなります。 器具を使用する場合は、コンドームをかぶせるなど注意が必要です。
予防法8.体調不良時はセックスをしない
疲れが溜まっている時や病気等で抵抗力が低下している時は、性感染症に感染する可能性が高くなります。 また、疲労時のセックスが引き金になり、既に感染しているけれど症状の出ていない性感染症が発症する場合があります。
予防法9.生理中のセックスはしない
生理中の女性性器はデリケートで傷つきやすく、傷口からの感染の可能性が高くなり、出血した血液から感染する可能性もあります。 予防法10.屋外でのセッ
予防法10.屋外でのセックスはしない
屋内に比べ屋外は衛生状態が悪く、細菌やウイルスに感染しやすくなります。 指や爪が汚れたままでの性行為は、感染の可能性が高くなるので、公園、砂浜、車内などでのセックスは慎みましょう。
予防法11.セックスする時は酔っ払わない
アルコールの勢いでセックスに至るケースがよくありますが、アルコールや薬物は判断力を低下させ、その場合、どうしても感染予防の行動を正しく実施できない場合が多くなります。
予防法12.寝具を清潔にする
不潔な寝具には、感染源となる病原虫がいる可能性があります。寝具はいつも清潔に保つように心がけて下さい。
予防法13.タオル・カミソリ・歯ブラシ等を共用しない
血液による感染や病原菌の感染を防ぐ為にタオル、カミソリ、歯ブラシ等の共用は避けて下さい。
予防法14.感染の疑いのある時は献血をしない
HIV(エイズウイルス)、肝炎等のウイルス保有者、またはそれと疑われる方は、献血を避けて下さい。 輸血を受けた人に感染させる危険性が無いとはいえません。
予防法15.検査を受ける
自分の現在の感染状態を確認する為に、基本検査としてHIV(エイズウイルス)、クラミジア、淋菌、梅毒などの検査をされることをお勧めします。 その他の検査は症状に応じて必要な検査を受けて下さい。 一般の方に比べてセックスの機会が多いと思われる方は、定期的に検査を受けましょう。




